失敗して動揺すれば正しい判断ができなくなる
自分は精神的に強い方ではないと思っていて、緊張するタイプだし、思っていたことと違うことが起こると結構動揺します。
しかし世の中には、とんでもない失敗をしてもポジティブシンキング!動揺することなくその失敗を乗り越えていく人もいて、どういう考え方をしていたらこういう風になれるんだろう?と思う人もいるのです。
失敗するとものすごく落ち込みますし、その失敗のショックを引きずって色々なことが手につかなくなります。
1つ悪いことが起こるとまた同じようなことが起こるのではないかと不安になりますし、後で考えればそれほど大きなミスじゃないのに、必要以上に気にしていたこともあるのです。
失敗したことで動揺して気持ちが不安定になってしまうため、その後、正しい判断ができなくなることもあります。
なにかが起きてもそれをいつまでも引きずらないためにはどうしたらいいのでしょう。
ギャンブラーの誤謬とは?これに惑わされないために
ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)というのは、ある事象が続くと、また次も同じことが起こるのではないかと錯覚する心理のことをいいます。
ギャンブルの世界でも、それ以外の世界でも、今日はついているとか、ついていないという人がいますが、ある事象が続いたことに対して「今日はついていない」というのがおかしいことで、本当は「今日はついていなかった」今日は「ついていた」というのが正解です。
ついていたから次もそれが続くかわかりませんし、ついていなかったからといってそれが継続するかどうかもわかりません。
未来に起こることは過去の結果と関係ないことなので、ギャンブラーの誤謬に惑わされてはいけないのです。
想定内であることが重要
なにかを行う際には、絶対にこうなるということは少なくて、それを予言できる人はいません。
本当は何かするときに「こうなるかもしれない」と少しは予測しているはずです。
偶然悪いことが起こるかもしれないし、ラッキーなことが起こるかもしれない、未来はだれにもわからないのだから、起きた出来事にいちいち惑わされていてはどうしようもありません。
最悪のことが起きても動揺することなく冷静に行動できる人は、最悪の事態も予測して行動しているから動揺しないのです。
想定内であれば動揺することもないし、次の行動にうつすことができるでしょう。
失敗しても動じない人になるためのトレーニング
何事が起きても動じない、動揺しない人になるために想定内を想像する思考トレーニングを行いましょう。
なにかを決めるとき、また何かを考えるとき、「もしかしたらこうなるかも」というパターンに対し、その根拠を考えます。
山登りに行くとき晴天でも、山の天気は変わりやすいからとカッパを持っていこうと決めます。
リュックの中の荷物を少しでも少なくしたい場合でも、カッパならコンパクトに収まるし、雨が降らなくても持ち運びは苦になりません。
寒くなったときには防寒具としても利用できるので、一石二鳥です。
まあ大丈夫だろうと未来を予測せずにいれば、雨が降ってカッパを持ってくればよかった、防寒具を持ってくればよかったと後悔するかもしれません。
未来についていくつかの予想を立て、最悪の事態を考えていれば、それに備えることもでき、何か起きても動揺せずに済むのです。