よくある志望動機の落とし穴
就活のエントリーがオンラインになっても、履歴書がエントリーシートになっても、就活で志望動機が重視されることに変わりはありません。
僕自身、ある企業に提出する履歴書の志望動機として「自己成長したいです」と無邪気に書いて教授から注意されたことがあります。
なぜ、僕は注意されてしまったのでしょうか。
それは、曖昧で中身がない言葉だからです。
「自己成長」というのは一見、ポジティブでキレイな言葉のようにも思えますが、受け取る企業側にしてみれば、「それで、何が言いたいの?」ということになってしまいます。
自己成長したいです、というのは、「頑張りたいです!」と言っているのと同じことです。
要するに具体性がない、ということで、ただ単に「自己成長したい」とだけ書いていたのでは、何千、何万という履歴書に埋もれてしまいます。
では、自己成長のかわりに、履歴書の志望動機ではどのようなアピールをすればいいのでしょうか。
入社後を具体的にイメージさせる
履歴書の志望動機で重要なのは、「入社後を具体的にイメージさせること」です。
たとえば、個人でのプロジェクトがメインとなる企業にエントリーするのに体育会系のエピソードを強くアピールしても、先方の心にはあまり響きません。
そうではなく、企業の業態に合わせ、「学生時代からひとつのことをとことん突き詰めるのが得意で、入社後はさらに興味の幅を広げようと思います」という風に書けば、企業の人事担当者も「入社後をイメージしているんだな」と感じ、履歴書の印象がぐっと良くなります。
自己成長という言葉をあえて使わなくても、具体的なイメージとエピソードを提示することで熱意とやる気が伝わり、ライバルにも差をつけることができます。
意外と気づかないNGワード
自己成長のほかにも、履歴書の志望動機として不適当な言葉はいくつかあります。
たとえば、やってみたい。
一見するとポジティブで、やる気を感じさせる表現のようにも思えますが、具体性がまったくないという意味では結局、「自己成長したい」と同じことです。
「経験も自信もないけど、とりあえずやってみたい」というのは最悪のパターン。
就活は、そんなに甘いものではありません。
こんな中身のない自己PRでは、自己分析をバッチリしている就活生に勝てるわけもなく、あなたの履歴書は書類の山に放り込まれたまま、二度と取り出されることはないでしょう。
マニュアル通りの志望動機はダメ?
マニュアル就活はNG、というのはもはや常識ですが、マニュアルを一切理解せずに就活に臨むのはもっといただけません。
ひと通りのマニュアルをしっかり頭に入れたうえでオリジナリティのある自己PRを考えるのが理想の就活です。