失敗学という学問があるのを知りました

投稿日: 作成者: my-c0llege-life.net
失敗を学問にする「失敗学」

失敗を学問にする「失敗学」

成功の陰には、必ず数えきれないほどの失敗があります。
その失敗があったからこそ成功が存在すると考えれば、失敗は避けることができない必要可決な必要悪と考えることができます。
そんな失敗をネガティブな経験だととらえるのか、それとも成功への道のりだととらえるかにとって、同じ失敗をしても考え方やモチベーションは大きく変わります。

そんな失敗にどのように向き合えばよいかをつづったのが、「失敗学のすすめ」です。
これは工学院の大学教授である畑村洋太郎氏によって著された書物で、マイナスのイメージが付きまといやすい失敗に関して、自身が過去に経験してきた数々の失敗を例に出しながら、その経験をどのようにプラスに転じたらよいのかをアドバイスしています。

失敗学は学問として学ぶこともできますし、自己啓発の教えとして学ぶこともできます。
失敗にも個人レベルのちょっとしたミスもあれば、組織犯罪といった大規模なものもあります。
この「失敗学のすすめ」では、さまざまな規模の失敗とどのように向き合うか、そしてプラスに転じられる失敗とそうではない悪い失敗との見分け方についても教えています。

よい失敗と悪い失敗の違いとは?

失敗には、良い失敗と悪い失敗とがあります。
良い失敗というのは、結果的には目標を達成することはできずに「失敗」となってしまったものの、その経験から自分自身もしくは他の人たちも含めて学べることがあるものを指します。
その失敗経験を生かして次の挑戦へつなげられるものが、良い失敗と分類できます。
自分自身の成長に関しても良い失敗を繰り返すことによって、私たちは設定した目標を達成できるのです。

それでは、悪い失敗とはどんな失敗が該当するのでしょうか。
消去法でいうなら、結果から学んだり次の挑戦へ行かせないモノはすべて悪い失敗に分類できます。
この悪い失敗の性質にはいくつかの共通点があります。
例えば失敗した情報が伝わりづらく経年減退しやすいとか、他人から隠したくなるようなものだったり、また煩雑な失敗内容を単純明快に結論づけたくなる傾向があるなどは良くない失敗の多くにみられる共通点です。

もしも自身の失敗がそうした性質を持っているのなら、それは悪い失敗だと言えるでしょう。
悪い失敗の多くは、単なる不注意で起こるものもあれば、間違った判断が原因となることもあります。
その場合には、失敗の原因はどこにあったのかを追求するとともに、何が間違った判断だったのかという部分までさかのぼることで失敗から何かを学ぶことが可能となります。

どのような失敗でも、失敗したという結果の上に胡坐をかいているのでは何も前進できません。
原因を追究し、改善したり訂正できる部分を治しながら前向きに挑戦を続けることで、失敗から学ぶ失敗学を体感できることでしょう。