社会心理学ゼミでの学び
大学で社会心理学を学んでいます。
社会心理学というのは社会で起こっている出来事を心理学的な視点からアプローチしていく社会現象の心理学と個人や人間関係を対象とする人間関係の心理学の両面から現代社会へのアプローチをしていく学問です。
心理学の科目の中でも基礎科目とされていることも多く、ゼミでの学び以外にも一般教養としても学べます。
具体的な学習内容としては犯罪や非行、災害といった社会の中でトピックスとなる項目について心理学的な考察を進めるのが特徴です。
また、友人関係や恋愛関係といった人間関係における対人コミュニケーションや感情のコントロール方法など、私たちの身近での人間心理とその行動についても研究をしています。
心理学の中でもとても日常的で密接なものといえます。
社会心理学での学び
社会心理学の中でもとくに有名なのが吊り橋効果の実験です。
渓谷にある吊り橋が揺れるものと揺れないものとでは、揺れる吊り橋でのほうが相手に魅力を感じるというものであり、これは吊り橋が揺れてドキドキしているのと話している相手にドキドキしているのを錯覚することで起こります。
このような人間の特性を明らかにしていき社会生活のなかで人とのかかわりでどういった心理が働くのか、そして社会的な事件と人間心理にはどのようなかかわりがあるのかを探るのが社会心理学での学びです。
日常生活にとても密接しているものであり、学問としてはもちろんですが、自分自身の興味関心としてもとてもたくさんのことが学べます。
心理学の実験通りに皆が行動をするわけではありません。
そのため吊り橋効果のことももちろんですが、他にも行われている社会心理学での実験のすべてに皆が該当するわけでもないです。
必ず実験の結果に当てはまらない人はいます。
人間は考え方や感情が違っており、説明率は20%といわれています。
これは簡単に言うと20人の人に当てはまれば法則として成立するといっていいということです。
そのため、一つの法則を見出すことも社会心理学の面白さですが、当てはまらない人たちにフォーカスをあてていくという点でも学びがあります。
一つのことを追求するために仮説を立てて実験をし立証することができても必ず次に新たな課題や気になるテーマが出てくるものです。
そうするとそのテーマに向けて新たな検証が始まる、ということで永遠に謎がありそれを解決していくという楽しさがあります。
そして、その学びが社会で役立つものとなることもありますし、多くの人が安心安全に生活することに役立つこともあるのです。
社会心理学は学びの内容も深いですし、まだまだ新しい学問ということで身近なものなのに認知されていない場面もたくさんあります。
しかし、学んでいくうちにたくさんのことに気付き人との触れ合いの中でも視野が広がるチャンスがあります。
学問としてだけでなく日常生活の中でもたくさん役立つエッセンスが詰まっているものなのです。