僕はトナラーかも

投稿日: 作成者: my-c0llege-life.net

トナラーとは「人がいる場所に安心してしまう」人

電車やバス、また喫茶店やカフェなどでは、多くの人は開いている席を探します。
すでに座っている人の隣をわざわざ選ぶことはしないでしょう。
しかし中にはそうした隣の席をあえて選ぶ人がいて、そうした人はトナラーと呼ばれています。

トナラーはもともと、ガラガラの駐車場であえて隣に駐車する人を指していたそうです。
しかし近年では、車だけでなく、人に対してもトナラーという言葉を使います。
トナラーは、10人に1人の割合で存在しているという統計があります。
必ずしもハラスメント目的で他人の隣に座るわけではなく、パーソナルスペースという概念が希薄だったり、人の隣に座ることで一種の安心感を得られるという人が多いです。

されたほうは不快になる?

トナラーは、パーソナルスペースお構いなしで他人の隣に座ることで安心感を得られるかもしれません。
しかしそれはトナラー側の気持ちで、された側は必ずしも同じ気持ちになるというわけではありません。
多くの場合、ガラガラの車内や店内で全く知らない他人が隣に座ってくると、不快感を感じます。

例えば、ガラガラの新幹線の中で、「隣は空いていますか?」という声をかけられたら、多くの人は一瞬恐怖を感じるのではないでしょうか。
だって車内はガラガラですし、わざわざ誰かの隣に座らなくても、2席とも空席の場所は他にたくさんあるのです。
また空いているカフェに入ってきた人が、店員が「お好きな席へどうぞ」と言っているにもかかわらず、なぜか人が座っているテーブルの隣に座ることもあります。
この場合でも、された側は若干の不快感を感じるのではないでしょうか。

不快に感じる人は大勢いますが、多くの場合にはパーソナルスペースに侵入されたと感じるからです。
パーソナルスペースとは、できれば他人に入ってほしくない空間のことで、日本人の場合には半径95センチ程度がパーソナルスペースの目安となります。
つまり、まったく知らない人がこのスペースに入ってくれば、多くの人は警戒するし不快感を持つというわけです。

トナラーの多くは、自身が行っていることが他人に不快感を与えているとは考えてもいません。
だって自分自身は、人の近くにいることで安心感を得ているため、自然に行っている行動なのです。
特にコロナ禍においては人同士のつながりが希薄になったため、人とのつながりや安心感を求める人が増えていることも、背景にあるかもしれません。
事実、自分も無意識に人の近くに座ってしまう気持ちはなんとなくわかるので、どちらかというとトナラーなのかもしれないです。
他人を不快にさせてまで誰かの隣に座りたいわけではないので、これから気を付けようと思いました。